2年ほど前に、雑誌の副業特集で読んだ個人間のカーシェア(エニカ)を使って、利益を出せるのかを検証した結果、赤字リスクが高いという結果になりました。
今回の前提条件としては、車は普段使いせずに、いわゆるタイムズカーシェアと同様の条件を設定しました。
車両購入費、維持管理費、駐車場代をオーナー側で負担。
それをエニカで運用することで、収支をプラスにできるのかといった検証内容となります。
細かい検証結果は、後述しますが、大枠としては、車両の維持に必要な固定経費が想定以上にインパクトがあり、現状の会員数と稼働状況のエニカでは利益をあげられないという結果になりました。
あくまでもエニカは車を所有しているオーナーに向けて、車が稼働していないときのランニングコストの足しになるような提案をしており、現状ではまだ、個人がレンタカー事業として、利益を出すことは難しいということです。
2019年5月にDNAが発表した0円マイカーという取り組みもある種、レンタカー事業の末路のようでまずは会員を獲得し、既存のレンタカー業界にメスを入れなければ、事業として参入は見送ったほうが良さそうです。
0円マイカー・オーナー募集 | Anyca (エニカ) カーシェアリング
https://anyca.net/contents/zeroyenmycar
1.シミュレーションの前提整理 ポルシェカイエンの例
今回はエニカでも貸し出しが多いポルシェのカイエンを例に収益シミュレーションをしてみました。
(初期費用)
車両購入費:80万円〜200万円(10年落ちの中古/10万キロを超える場合はNG)
※自賠責保険、登録費用も追加でかかる
(従量費:年額)
ガソリン代:約12万円(燃費約8km/L ハイオク)
(固定費/年額)
自動車税:約6.5万円(3600cc、年払い)
任意保険:約9万円(年払い、車両付き)
車検費用:約12万円(2年毎1年あたり)
定期メンテナンス代:約3万円(オイル年1回交換)
その他装備メンテ:約5.5万円(タイヤ交換、パーツ交換など)
駐車場代:36万円(都内近郊)
合計:72万円
上記にもあるように、年額72万円を超える利益をあげなければ、プラスにはなりません。
そして、車両費は年々減価償却されてしまうので、3,4年で初期費用を回収できないと厳しいモデルかと思います。
2.収益をシミュレーションしてみる エニカを利用した場合
公式HPによると、エニカのオーナーの平均収入は2.5万円/月の収入を得ているようですが、中には10万円を超えるオーナーさんもいるようです。
上記の固定費をペイするのは、少なくとも6万円が必要となりますので、レンタカー事業としては非常に厳しく、少なくとも月の売上は5万円はほしいところです。
以前読んだ副業の雑誌では、収入を得ているという内容でしたが、コストを計算すると相当厳しいことがわかりますので、トータルではマイナス何じゃないかと思います。
3.個人間カーシェアで事業にすることはできるのか。
個人間カーシェアでは、稼働が休日や大型連休に集中しますので、稼働を分散することができません。
そして自分が使いたいときには、使えないといったもどかしさもあります。
また、タイムズカーシェアの強みは法人の会員を持っていることです。
エニカも会員の拡大をすることで、母数が多くなれば、個人投資家の参入も見込めるのではないでしょうか。
今回はNGの検証結果として、一旦お蔵入りさせますが、今後の動向を見守っておきたいと思います。